「留学前に英語を勉強しておきたいけれど、何から始めればいい?」
「単語や文法の復習だけで、現地の会話についていけるのかな?」
留学が決まると、楽しみな気持ちとともに、英語への不安も出てくるのではないでしょうか。教材やアプリを調べても選択肢が多く、何を優先するか迷いますよね。
留学前の勉強では、自分に必要な基礎を復習しながら、現地で使う短い英語を聞く・話す練習につなげることを意識しましょう。自己紹介や買い物、授業での質問など、使う場面を決めると、準備する内容も具体的になります。
私はアメリカに6年間留学し、17社のオンライン英会話を受講してきました。この記事では、その経験を踏まえて、留学前に取り組みたい勉強の順番や練習方法、出発までの期間に合わせた学習例を紹介します。
出発まで残り1ヶ月という方も、まずは「現地で何を伝えたいか」から考えてみてください。今の英語力と使える時間に合わせて、できることから準備を進めていきましょう。
留学前の英語勉強は何から?まずは目的と苦手なことを整理しよう
留学前の勉強を始めるときは、まず「留学先で英語を使って何をしたいか」と「今、何に困っているか」を整理してみましょう。
単語や文法、リスニングなど、勉強したいことをすべて並べると、何から手を付けるか迷ってしまいます。
目的と苦手なことが分かれば、出発までに優先したい練習を決めやすくなるはずです。
語学留学と大学留学では、準備する英語が異なる
同じ留学でも、現地で英語を使う場面は異なります。まずは、自分の留学生活で必要になりそうなやり取りを考えてみてください。
| 留学の目的 | 想定される場面 | 留学前に練習したいこと |
|---|---|---|
| 語学学校で英語を学ぶ | 自己紹介、先生への質問、クラスメートとの会話 | 自分のことを短く話す、分からない言葉を質問する |
| 大学などで授業を受ける | 講義、課題の説明、意見交換 | 要点を聞き取る、課題の指示を確認する、理由を添えて意見を伝える |
| ホームステイや寮で暮らす | 食事、生活ルールの確認、困りごとの相談 | 希望や体調を伝える、予定を確認する、助けを求める |
語学学校に通う場合も、授業以外では買い物や移動、住まいでのやり取りが必要になるでしょう。教科書の勉強に加えて、生活の場面を想定した練習も取り入れたいところです。
大学などへの出願で英語試験のスコアが必要な場合は、志望校の公式案内で条件と期限を確認してください。出願条件を満たすための勉強と、現地の生活・授業に備える練習の両方を考えて、予定を立てましょう。
「聞き取れない」「文が作れない」「言葉が出ない」を分けて考える
「英語が話せない」と感じていても、つまずいている部分は人によって違います。例えば、次のように分けると、取り組む内容を整理できます。
| 今、困っていること | 最初に取り組む練習 |
|---|---|
| 英文を読めば分かるけれど、音声では聞き取れない | 短い音声を聞き、英文を確認してからもう一度聞く |
| 伝えたいことはあるけれど、英文を作れない | 基本の文法を復習し、自分のことを短い文にする |
| 英文は作れるけれど、会話中に出てこない | よく聞かれる質問に、声に出して答える |
| 相手の質問が分からず、黙ってしまう | 聞き返しや、ゆっくり話してもらう表現を練習する |
確認するときは、「出身地」「好きなこと」「留学で学びたいこと」など、身近な話題を一つ選んでみてください。
答えを書く段階で困るのか、声に出すと止まってしまうのかを確かめるだけでも、今の自分に必要な練習が見えてきます。苦手なことが複数ある場合は、一度に克服しようとせず、短い例文を使って少しずつ取り組みましょう。
出発までにできるようになりたいことを3つ決める
「英語を話せるようになりたい」という目標だけでは、今日何を勉強するか決めにくいものです。まずは、出発までにできるようになりたいことを、具体的に3つ挙げてみましょう。
例えば、次のような目標です。
- 名前・出身地・趣味・留学の目的を、短い英語で自己紹介する
- 聞き取れなかったときに、もう一度話してほしいと伝える
- 買い物や食事の場面で、希望を伝えて簡単な確認をする
大学の授業に備えたい方なら、「課題の締め切りを質問する」「自分の意見に理由を一つ添える」といった目標に置き換えてもよいでしょう。
大切なのは、覚えた単語の数だけでなく、英語で何ができるようになったかを確認すること。
準備した文を声に出し、慣れてきたら何も見ずに言えるか、質問の順番が変わっても答えられるかを試してみてください。
留学前に取り組みたい英語の勉強法5つ
目的と苦手なことが整理できたら、具体的な練習に取り組みましょう。ここでは、留学先の生活や会話を想定した5つの勉強法を紹介します。
文法や単語をすべて覚えてから会話を始める必要はありません。 復習した内容を短い文にして、聞く・話す練習にも使ってみてください。
中学英語の文法を、自分のことを話す短い文で復習する
文法の復習では、問題を解くだけでなく、学んだ形を使って自分のことを表現してみましょう。
例えば、現在形・過去形・未来を表す表現を使うと、次のように話せます。
| 話したいこと | 英文の例 | 日本語の意味 |
|---|---|---|
| 好きなこと | I like watching movies. | 映画を見るのが好きです。 |
| 昨日したこと | I studied English yesterday. | 昨日、英語を勉強しました。 |
| これからの予定 | I’m going to study in the U.S. | アメリカに留学する予定です。 |
最初から長い文を作ろうとせず、一つの文で一つのことを伝える練習から始めてください。
例えば、「映画が好きで、特にコメディーをよく見ます」と言いたい場合も、まずは「I like movies.」「I often watch comedies.」と分けて構いません。
作り方に迷った部分を参考書で確認すれば、復習する範囲も絞れます。自分が言いたいことを例文にすると、会話で使う場面をイメージしながら取り組めるでしょう。
単語は、生活で使う例文と一緒に覚える
単語を勉強するときは、意味に加えて「どんな場面で、どう使うか」も確認しましょう。
例えば、「receipt=レシート」と覚えたら、買い物で使う一文にして声に出します。
Can I have a receipt, please?
レシートをもらえますか?
「borrow=借りる」なら、次のような練習ができます。
Can I borrow a pen?
ペンを借りてもいいですか?
慣れてきたら、penを別の物に置き換えてみてください。一つの文の形を使って、自分に必要な表現を増やしていけます。
単語帳の学習に加えて、食事・移動・学校・住まいなど、留学生活で使いそうな言葉を集める方法もあります。
まずは身の回りの物や、普段よくする行動から探してみましょう。
短い音声を聞き、英文を確認して声に出す
リスニングは、英文と音声の両方が用意された教材で練習すると、聞き取れなかった部分を確認できます。
最初は、次の流れで取り組んでみてください。
- 短い音声を、英文を見ずに聞く
- 英文と意味を確認する
- 聞き取れなかった言葉に注意して、もう一度聞く
- 音声を区切りながら、まねして声に出す
- 最後に英文を閉じて聞き直す
聞き取れなかった理由も確かめてみましょう。知らない単語だったのか、知っている単語なのに音がつながって分からなかったのかで、確認する点が変わります。
長い動画を一度に理解しようとせず、まずは短いやり取りから始めて構いません。意味が分かる英文と実際の音を結び付けることを意識して、繰り返し聞いてみてください。
自己紹介を作り、追加の質問にも答える練習をする
自己紹介は、自分のことを英語で話す練習の入り口になります。名前・出身地・趣味・留学で学びたいことを、それぞれ短い文にしてみましょう。
ただし、用意した文章を順番に読むだけで終わらせず、相手から質問された場合も想定しておきたいところです。
例えば、「I like watching movies.」と話した後には、次のような質問が考えられます。
| 質問の例 | 意味 |
|---|---|
| What kind of movies do you like? | どんな種類の映画が好きですか? |
| What’s your favorite movie? | 好きな映画は何ですか? |
| Why do you like it? | なぜその映画が好きなのですか? |
答えは短くても大丈夫です。好きな映画の名前を挙げたり、「It’s funny.」と理由を添えたりするところから練習しましょう。
余裕があれば、「How about you?(あなたはどうですか?)」と相手に質問を返してみてください。自己紹介を、一方的に話す練習から会話のやり取りへ広げられます。
分からないときに聞き返す・質問する表現を練習する
留学前には、自分から話す英語と一緒に、分からなかったときに使う表現も準備しておきましょう。
| 困った場面 | 使える表現 | 日本語の意味 |
|---|---|---|
| もう一度聞きたい | Could you say that again, please? | もう一度言ってもらえますか? |
| 話すスピードが速い | Could you speak more slowly, please? | もう少しゆっくり話してもらえますか? |
| 単語の意味が分からない | What does “assignment” mean? | 「assignment」はどういう意味ですか? |
| 書いて確認したい | Could you write that down, please? | それを書いてもらえますか? |
| 自分の理解が合っているか確かめたい | Do you mean Friday? | 金曜日ということですか? |
表現を読んで理解するだけでなく、困った場面を思い浮かべながら声に出してみてください。オンライン英会話で聞き取れなかったときも、練習した表現を使う機会になります。
分からないことを確認するのも、会話に必要な力の一つです。 すべてを聞き取ろうとするだけでなく、聞き返しながらやり取りを続ける準備も進めていきましょう。

留学先の生活・授業を想定して練習しよう
基本の文や聞き返しの表現を練習したら、留学先の場面に当てはめて使ってみましょう。
ポイントは、自分が話す一文だけでなく、相手から何を聞かれそうかも考えること。
買い物や自己紹介など、身近なやり取りを一つ選んで練習すると、準備する内容を絞れます。
買い物・注文・道案内で、必要なことを伝える
買い物や飲食店での注文では、欲しい物を伝えた後に、サイズや数量などを聞かれる場合があります。注文の一文と、その後の質問を組み合わせて練習してみてください。
例えば、カフェなら次のようなやり取りが考えられます。
店員: What can I get for you?
ご注文は何になさいますか?自分: Can I have a coffee, please?
コーヒーをお願いします。店員: What size would you like?
サイズはいかがなさいますか?自分: Small, please.
小さいサイズをお願いします。
慣れたら飲み物やサイズを変えて、自分が注文したい内容で試してみましょう。
道を尋ねる練習でも、「場所を質問する」ところで終わらせず、返答の確認まで含めておくと実用的です。
自分: Excuse me. Where is the library?
すみません。図書館はどこですか?相手: Go straight and turn left.
まっすぐ進んで、左に曲がってください。自分: Turn left at the next corner?
次の角を左に曲がるのですか?
質問できても、答えが分からなければ次の行動に移れません。 聞き返したり、理解した内容を確かめたりするところまで、一続きの会話として練習しましょう。
友人やホストファミリーとの会話を続ける
友人との会話では、質問に答えた後に一言付け足す練習をしてみてください。長く話そうとせず、理由や具体例を一つ加える形で構いません。
例えば、「週末は何をしましたか?」と聞かれたら、次のように答えられます。
I watched a movie. It was really funny. How about you?
映画を見ました。とても面白かったです。あなたはどうでしたか?
「何をしたか」に感想を添え、相手にも質問を返しています。毎日の練習では、その日にしたことを短く話すだけでも、身近な会話の準備になるでしょう。
ホームステイでは、雑談に加えて生活上の確認も想定しておきたいところです。
| 確認したいこと | 表現の例 |
|---|---|
| 夕食の時間 | What time do we usually have dinner? |
| 洗濯機を使ってよいか | Can I use the washing machine? |
| 使い方を教えてほしい | Could you show me how to use this? |
寮で暮らす予定なら、共有スペースの使い方や静かに過ごす時間など、自分の住まいで必要になりそうな質問に置き換えてみてください。
分からないルールを推測で済ませず、必要なことを自分から確認する練習も取り入れましょう。
授業で質問し、分からなかった点を確認する
授業に向けた準備では、「分かりません」と伝える表現に加えて、どの部分を確認したいのかを言う練習もしておきましょう。
例えば、課題の説明で迷ったときは、次のように質問できます。
| 確認したいこと | 表現の例 | 日本語の意味 |
|---|---|---|
| 提出期限 | When is this assignment due? | この課題の締め切りはいつですか? |
| 読む範囲 | Which pages should we read? | 何ページを読めばよいですか? |
| 説明の具体例 | Could you give us an example? | 例を挙げてもらえますか? |
| 提出方法 | Should we submit it online? | オンラインで提出すればよいですか? |
「説明のすべてが分からない」のか、「締め切りだけ聞き取れなかった」のかを分けると、質問の内容も具体的になります。
大学などで授業を受ける予定の方は、学ぶ分野の短い音声や文章を使い、要点を一つまとめる練習も取り入れてみてください。その内容について「私はこう思う」「理由はこれです」と短く話す練習につなげられます。
留学前から難しい意見を長く話そうとする必要はありません。まずは、分かったことを短く伝え、分からなかったことを質問できる状態を目指して準備しましょう。
出発までの期間別|留学前の英語学習スケジュール
留学前に使える時間は、人によって異なります。出発まで余裕がある方も、残り1ヶ月という方も、今の英語力と生活に合わせて取り組む内容を決めましょう。
ここで紹介するのは、生活や授業で使う英語を準備するための学習例です。出願に必要な試験対策がある場合は、試験日や提出期限を踏まえて、別途予定を組んでください。
| 出発までの期間 | 優先すること | 練習の例 |
|---|---|---|
| 3ヶ月以上 | 基礎の復習と、短いやり取りの練習 | 文法・単語の確認、音声練習、自己紹介 |
| 残り1ヶ月 | 必要な場面に絞り、繰り返し使う | 買い物、生活の確認、授業での質問 |
| 残り1週間 | 準備した表現を確認し、使える状態に近づける | 自己紹介、聞き返し、助けを求める表現 |
この期間で一定の英語力に到達するという目安ではありません。 すでにできることは短く確認し、苦手な部分に時間を回すなど、自分に合わせて調整してください。
3ヶ月以上ある場合|基礎の復習と会話練習を並行する
出発まで3ヶ月以上ある場合は、文法や単語を復習しながら、それを会話で使う練習も進めましょう。
例えば、3ヶ月間で取り組むなら、次のように重点を変える方法があります。
| 時期 | 重点を置く内容 | 確認すること |
|---|---|---|
| 最初の1ヶ月 | 基本の文法・単語、短い音声、自己紹介 | 自分のことを短い文で表現できるか |
| 次の1ヶ月 | 質問への返答、生活場面のやり取り | 質問の順番が変わっても答えられるか |
| 最後の1ヶ月 | 留学先で必要な場面の練習 | 相手の返答を確認しながら会話を続けられるか |
最初の1ヶ月を「文法だけの期間」にする必要はありません。例えば、過去形を復習した日は「昨日したこと」を声に出して話してみてください。
学習時間を1日30分取れる場合は、次のような配分も一例です。
- 10分:文法・単語を確認する
- 10分:短い音声を聞き、まねして声に出す
- 10分:自分のことや、想定した質問への答えを話す
オンライン英会話を受ける日は、一部をレッスンと復習に置き換えてもよいでしょう。無理に毎日同じ量をこなすより、生活の中で取り組める時間を決めておくことが大切です。
残り1ヶ月の場合|よく使う場面に絞って繰り返す
出発まで残り1ヶ月なら、学習範囲を広げすぎず、自分に必要な場面を選んで取り組みましょう。
基礎に不安がある場合も、参考書を最初からすべて終わらせようとするのではなく、練習する文で分からない部分を確認していく方法があります。
| 週 | 主なテーマ | 練習する内容 |
|---|---|---|
| 1週目 | 自己紹介と聞き返し | 出身地・趣味・留学の目的を話す、もう一度言ってもらう |
| 2週目 | 買い物・食事・移動 | 注文する、希望を伝える、場所や行き方を尋ねる |
| 3週目 | 住まい・学校での確認 | 生活ルールを質問する、課題や授業の説明を確認する |
| 4週目 | 苦手な場面の復習 | 言葉が出なかったやり取りを、内容を変えて試す |

前の週に練習した内容も、短く振り返りながら進めてください。新しい表現を増やすだけでなく、準備した表現を何も見ずに言えるか確かめます。
例えば、買い物の練習なら、注文する物や数量を変えてみましょう。オンライン英会話では、講師に店員役をお願いし、質問の順番を変えてもらう方法もあります。
用意した文章を読む練習から、相手の質問を聞いて答える練習へ進めることを意識してみてください。
残り1週間の場合|自己紹介・聞き返し・困ったときの表現を確認する
出発直前は、荷造りや手続きで忙しくなりやすい時期です。新しい教材を増やすより、これまで準備した内容と、到着後すぐに必要になりそうな表現を確認しましょう。
優先したいのは、次の3つです。
- 自己紹介: 名前・出身地・留学の目的を短く伝える
- 聞き返し: もう一度言ってもらう、ゆっくり話してもらう
- 困ったときの相談: 助けを求める、場所や方法を質問する
例えば、助けを求めるときの「Could you help me, please?」に続けて、「I can’t find my classroom.(教室が見つかりません)」のように、困っていることを一文添える練習ができます。
移動や住まいで必要な表現は、スマートフォンや小さなメモにまとめ、すぐに見返せるようにしておくのも一つの方法です。
残り時間が短くても、準備できることはあります。完璧に話そうとするより、短く伝える・聞き返す・確認するというやり取りを繰り返して、出発に備えましょう。
留学前の英語勉強に使う教材・アプリの選び方
教材やアプリを選ぶときは、まず「何を練習するために使うのか」を決めましょう。文法を復習したいのか、音声を聞きたいのかによって、必要な機能や内容は変わります。
今の自分が理解でき、実際に取り組めるものを選ぶことが出発点です。最初から何種類もそろえず、使いながら足りない部分を補っていきましょう。
参考書は、今の自分が理解できる説明と音声付きの例文で選ぶ
参考書を選ぶ際は、目次だけでなく、実際の説明や例題も確認してみてください。解説を読んでも分からない言葉が多い場合は、もう少し基礎的な内容から始めても構いません。
留学前の復習用なら、次の点を確認すると選びやすくなります。
| 確認すること | 選ぶときのポイント |
|---|---|
| 解説の分かりやすさ | 自分がつまずいている文法を、日本語で理解できるか |
| 例文の内容 | 自己紹介や日常生活で使う文に置き換えられるか |
| 音声の有無 | 例文の発音を確認し、聞く・話す練習にも使えるか |
| 学習量 | 出発までの時間と、1日に取り組める量に合うか |
| 復習のしやすさ | 間違えた問題や苦手な項目を見返しやすいか |
例えば、疑問文の作り方に不安があるなら、解説を読んだ後に「食事は何時ですか?」「これはどこで買えますか?」など、自分が使いそうな質問を作ってみましょう。
参考書は、最初から最後まで進めるだけでなく、言いたい文を作る途中で分からなくなった部分を調べるためにも使えます。
アプリは、単語・リスニングなど使う目的を決める
アプリは、移動中や待ち時間などに短く取り組みたいときの選択肢になります。ただし、機能の多さだけで選ぶと、何を優先するか迷ってしまうこともあるでしょう。
まずは、自分が補いたいことを一つ決めてみてください。
| 使う目的 | 確認したい機能 |
|---|---|
| 単語を復習する | 発音・例文を確認できる、間違えた単語を復習できる |
| 聞き取りを練習する | 英文や意味を確認できる、同じ音声を繰り返し聞ける |
| 声に出す練習をする | 例文の音声を聞ける、自分の声を録音して確認できる |
| 短いやり取りを練習する | 質問に自分で答える機会がある、場面を選んで練習できる |
無料で試せる範囲があれば、操作のしやすさや内容の難しさを確かめてから判断しましょう。有料で使う場合は、必要な機能が含まれているか、更新や解約の条件も確認してください。
また、アプリ内で正解できた表現も、画面を閉じると言えない場合があります。学習後に一つだけでも声に出し、自分のことに置き換えて使ってみると、会話に向けた練習につなげられます。
教材を増やす前に、学んだ表現を使えるか確認する
勉強しているのに話せないと感じると、新しい教材を探したくなるかもしれません。そんなときは、今使っている教材の内容を、どこまで使えるか確かめてみましょう。
例えば、次のように確認できます。
- 例文を見ずに、短い文を声に出せるか
- 例文の単語を変えて、自分のことを伝えられるか
- 覚えた表現を使う質問に答えられるか
- 相手の返答が分からないときに聞き返せるか
「読めば分かるけれど、会話では出てこない」という場合は、新しい知識を増やすことに加えて、すでに知っている表現を使う時間も取ってみてください。
一方で、解説が難しすぎる、必要な音声がないなど、教材が目的に合っていない場合は見直して構いません。
教材を終えることだけでなく、留学先で使いたい英語を練習できているかを基準に、自分に合うものを選んでいきましょう。
オンライン英会話で留学前の勉強を会話につなげよう
参考書やアプリで学んだ表現は、オンライン英会話で使ってみる方法もあります。相手の質問を聞いて答えたり、伝わらなかった部分を言い直したりする練習に取り組めます。
留学前に活用するなら、「準備する→レッスンで使う→言えなかったことを復習する」という流れを意識しましょう。
毎回のテーマを一つ決めると、確認したいことが明確になります。
レッスン前に、練習したい場面と伝えたいことを準備する
まずは、留学先で使いそうな場面を一つ選んでください。自己紹介、カフェでの注文、学校での質問など、具体的な場面にすると準備しやすくなります。
例えば、自己紹介を練習する場合は、次の内容をメモしておきましょう。
| 準備すること | 内容の例 |
|---|---|
| 練習の目的 | 初対面の相手に、自分のことを短く伝える |
| 話したいこと | 出身地、趣味、留学で学びたいこと |
| 想定する質問 | なぜ留学したいのか、どんなことに興味があるか |
| 困ったときの表現 | もう一度言ってもらう、少し考える時間をもらう |
話す内容をすべて長い文章にする必要はありません。まずは自分が使える短い文を用意し、声に出して確認してみてください。
講師には、例えば次のように希望を伝えられます。
I’d like to practice introducing myself. Could you ask me some questions?
自己紹介を練習したいです。いくつか質問してもらえますか?
場面練習や自由な会話に対応できるかは、教材やレッスンの形式によって異なります。予約前に内容を確認し、自分の目的に合うものを選びましょう。
レッスンでは、覚えた表現を使って質問にも答えてみる
レッスン中は、準備した文章を読むだけで終わらせず、相手の質問に答えることにも取り組んでみてください。
例えば、「映画を見るのが好きです」と伝えた後に、好きな作品や、その理由を聞いてもらいます。用意していなかった質問には、知っている単語と短い文で答えてみましょう。
最初はメモを見ても構いません。慣れてきたら、全文ではなくキーワードだけを見て話すなど、少しずつ調整できます。
聞き取れなかったときは、前に練習した聞き返しの表現を使う機会です。
Could you say that again, please?
もう一度言ってもらえますか?
分からないまま進めず、自分から確認することも練習に含めましょう。
また、直してもらった表現をチャットなどに残せる場合は、復習に使えます。必要に応じて、講師に書いてもらえるかお願いしてみてください。
レッスン後は、言えなかったことを短い文にして復習する
レッスンが終わったら、すべてを振り返ろうとせず、特に困ったことを一つか二つ選びましょう。
例えば、趣味について話した際に「最近は忙しくて、あまり映画を見ていません」と言えなかったなら、伝えたかった内容を短い文にします。
I’ve been busy lately. I haven’t watched many movies.
最近忙しくしています。あまり映画を見ていません。
自分で作った文に不安があれば、次のレッスンで自然な言い方か確認してもよいでしょう。教わった表現は声に出し、何も見ずに言えるか試してみてください。
復習メモは、次の3項目に絞ると見返しやすくなります。
- 言いたかったこと
- 確認した英語表現
- 次に使ってみたい場面
次のレッスンでは、復習した表現をもう一度使ってみましょう。受講回数を増やすことだけでなく、前回言えなかったことを次に伝えられるかにも目を向けてみてください。
留学前に利用するサービスを探している方は、関連記事「留学前におすすめのオンライン英会話」も参考にしてください。アメリカ留学6年・17社の受講経験を踏まえて、練習したい内容や受講スタイルに合わせた選び方を紹介しています。
留学前の英語勉強でよくある質問
ここでは、留学前の英語学習で迷いやすい点をまとめました。今の英語力や留学の目的に合わせて、準備の進め方を考えてみてください。
英語がほとんど話せない場合、何から始めればよい?
まずは、名前・出身地・好きなことなど、自分について短い文で伝える練習から始めてみましょう。
英文の作り方が分からなければ、主語と動詞の並べ方や疑問文など、必要な文法を確認します。例文の一部を自分の情報に置き換え、声に出してみてください。
併せて、「もう一度言ってください」「ゆっくり話してください」といった表現も練習しておくと、聞き取れない場面で使えます。難しい内容を長く話すより、短く伝えて確認するやり取りから取り組みましょう。
留学前の英語勉強は独学でもできる?
文法や単語の復習、音声を使った聞き取り、自己紹介の練習などは、独学でも取り組めます。音声と英文がそろった教材を使えば、聞き取れなかった部分も確認しやすくなるでしょう。
一方、一人で準備した文を話すことと、相手の質問にその場で答えることは、練習する内容が異なります。可能であれば、オンライン英会話や学校の先生との会話など、相手とやり取りする機会も取り入れてみてください。
TOEICなどの試験対策だけでも留学準備になる?
試験対策で学ぶ単語・文法や、聞く・読む練習も、留学に向けた勉強の一部になります。ただし、試験によって測る技能が異なるため、試験対策だけで生活や授業のすべての場面に備えられるとは限りません。
例えば、希望を伝える、説明を聞き返す、質問に答えるといったやり取りは、実際に声に出して練習しておきたい内容です。大学の授業を受ける予定なら、学ぶ分野の文章を読んだり、要点を自分の言葉でまとめたりする準備も考えましょう。
まとめ|留学前は、現地で使う英語を少しずつ練習しよう
留学前の英語勉強は、まず「現地で何をしたいか」と「今、何が苦手か」を整理するところから始めましょう。目的が具体的になると、出発までに優先したい練習も見えてきます。
この記事で紹介した準備の流れは、次のとおりです。
- 留学の目的に合わせて、できるようになりたいことを決める
- 必要な文法・単語を復習し、短い文を作る
- 音声を聞き、自分でも声に出す
- 生活や授業を想定して、質問と返答を練習する
- 言えなかったことを確認し、次の会話でもう一度使う
文法や単語をすべて覚えるまで、話す練習を待つ必要はありません。 知っている表現を使いながら、足りない部分を少しずつ補っていきましょう。
出発まで残り1ヶ月なら、自己紹介や生活でのやり取りなど、必要な場面に絞って取り組んでみてください。聞き返しや確認の表現も、会話を続けるための大切な準備になります。
相手と話す機会を作りたい方は、関連記事「留学前におすすめのオンライン英会話」も参考にしてください。練習したい内容や生活に合った受講スタイルから、サービスを選ぶポイントを紹介しています。
まずは今日、自分のことを伝える短い英文を3つ作り、声に出してみましょう。 留学先で使う場面を思い浮かべながら、できることから準備を進めてみてください。