
エクセルをノートパソコンで作業する時って画面が小さいとリボンがあって見にくいよね。リボンを隠す事はできないのかな?
表を作ったんだけど、先頭の見出しを固定することはできないのかな?
いつも表示されるセルの境界線もじゃまで集中できないな。
エクセルを使い慣れていないとこのような悩み事がたくさん出てきます。
ノートパソコンや小さいモニターでのエクセルの作業ってリボンが邪魔に感じられる時があるよね。こんな時リボンを隠すことができれば作業もはかどるよね。
また、スクロールすると隠れてしまう見出しをいつも固定できたら便利ですね。目障りな境界線も見えなくできたら、作業もはかどります。
この記事で紹介する「りぼん・見出し・境界線に関する疑問を解消する」やり方通りに行えば誰でも簡単に解決できます。
なぜなら、やり方をエクセルの画像とともにわかりやすく解説しているからです。
記事を読み終えれば、エクセルでリボン・見出し・境界線に関する疑問は解消でき、エクセルの基本について理解できます。
セルの境界線を非表示にする
Excelでは通常セルの境界線がわかるように薄く境界線が示されています。この境界線は印刷されない為、見積書や領収書などの書類を作成する場合に紛らわしいと思います。

この章では、上の領収書のサンプルで解説します。
Excelの境界線とは何?
最初にセルの枠線とは何かを説明します。
境界線(枠線)とは
エクセルの初期設定でセルの四方を囲むように表示されるグレーの薄い線。セルの広さを認識するためのガイド線。
印刷できない、また線の太さを変えることもできない。太さや色を変更できる罫線とは違う。Windows版では線の色を変えることはできないが、Mac版ではできる。
あくまで見た目上のガイド線のことです。
非表示にする方法
それではやり方を見ていきましょう。境界線を表示させないやり方は3つあります。
ポイント
- <ページレイアウト>Tab
- <表示>Tab
- <ファイル>Tabの詳細設定
1.<ページレイアウト>Tabから見えなくする
エクセル画面上部の、<ページレイアウト>Tabをクリックします。枠線の「表示」のチェックを外します。

これで境界線は消えます。

2.<表示>Tabから非表示にする
今度は、<表示>タブの「目盛線」のチェックを外します。これだけです。

3.<ファイル>Tabの詳細設定から非表示にする
こちらは、Windows版とMac版で方法が違いますので別々に紹介します。
Windows版:<ファイル>タブ→「オプション」→「詳細設定」
オプションは<ファイル>Tabをクリックすると表示されるエクセル画面の一番下にあります。


「Excelのオプション」ダイアログボックスが表示されたら、「詳細設定」をクリックします。次に、下の方へスクロールして「次のシートで作業するときの表示設定」から「枠線を表示する」のチェックを外します。最後に「OK」を押して完了です。

Mac版:「Excel」タブ→「環境設定」→「表示」


「目盛線」のチェックを外します。

この方法での注意点が1つあります。詳細設定、環境設定での変更は、次回新しいシートを作成しても引き継がれます。その時だけ境界線を非表示にしたければ、<ページレイアウト>、<表示>Tabから行いましょう。
見出しをいつも固定する方法
エクセルで一番上の行や左側の列に見出しの情報を入力することはよくあると思います。入力する情報が多いと、画面から見えなくなりどのような見出しだったのかわからなくなりますよね。
確認のためマウスに持ち替えて画面をスクロールしなければいけません。何度もマウスを持ち替えるのは効率的ではありません。
ウィンドウ枠の固定
<表示>タブのリボンから「ウィンドウ枠の固定」を選択します。
ウィンドウ枠の固定は下記の3つに分かれます。
ウィンドウ枠の固定
- ウィンドウ枠の固定
- 先頭行の固定
- 先頭列の固定
順番に見ていきます。


ウィンドウ枠の固定
これは、行も列も両方とも固定します。選択する時には注意が必要です。固定した行と列の1つ右、1つ下を選択しなければいけません。下の画像の場合、A列と1行を固定したいのですから「B2セル」を選択します。

先頭行の固定
先頭行のみを固定します。こちらは選択方法で注意はありません。どこのセルを選択中でも、先頭行のみ固定されます。注意する点としては見出しの上に空白セルなどがないようにすることです。
下の画像ですと、「1行目」が固定されます。

スクロールしても常に表示されます。
先頭列の固定
先頭列のみを固定します。こちらも選択方法で注意することはありません。どこのセルを選択中でも、先頭列のみ固定されます。注意する点としては、見出しの左に空白セルがないようにすることです。
下の画像ですと、「A列」のみが固定されます。

ウィンドウ枠の固定を解除する
最後に固定したウィンドウ枠の解除方法です。Mac版もWindows版も、<表示>タブの「ウィンドウ枠の固定」が「ウィンドウ枠固定の解除」に変わるのでここをクリックするだけです。


「リボン」とは何?
最後にリボンを隠すやり方ですが、その前にリボンとは何か理解しましょう。
構成
構成は以下のようになっています。

リボン
Excel画面の上部に位置する、コマンドを一連のTabにして表している場所。
Tab
それぞれの機能がTabとして分けられている。クリックすると、そのTabの機能が表示される。初期設定では、『ファイル』『ホーム』『挿入』『ページレイアウト』『数式』『データ』『校閲』『表示』『ヘルプ』のTabがあります。
グループ
tabの中にグループがある。いくつかの機能を1つの「グループ」として、下にはグループ名がある。例えば、<ホーム>タブには『クリップボード』『フォント』『配置』『数値』『スタイル』『セル』『編集』がある。ただ、グループの表示があるのはWindowsのみでMacにはありません。
コマンド
1つの機能のこと。これとは別にリボンの中にはない機能もたくさんあります。
リボンのTabの内容を隠す(表示する)
リボンの構成がわかったところで隠すやり方です。Windows版とMAC版で方法が違います。最初にWindows版からになります。
Windows版でリボンの内容を隠す
やり方は3つあります。
ポイント
- リボンの表示オプション
- リボンを自動的に見えなくする
- Tabの表示
- Tabとコマンドの表示
- リボン右下の起動ボタン
- ショートカットキー
リボンの表示オプション
エクセル画面右上の表示オプションをクリックすると、

リボンをどのように表示したいのか、3つから選ぶことが可能です。

●リボンを自動的に見えなくする
Tabもコマンドも全て表示されません。使いたいコマンドがある場合は、マウスポインターを画面一番上に持っていくと緑の枠が表示されますのでクリックします。又は、「Optin」キーを押せば表示されます。コマンド終了後にはまた閉じます。

●Tabの表示
Tabだけ表示されます。使いたいコマンドがある場合、タブをクリックすれば表示されます。

●Tabとコマンドの表示
いつもの画面です。

リボン右下の起動ボタン
リボン右下の起動ボタンをクリックしても可能です。こちらはTabは表示されます。コマンドだけが見えなくなります。。

解除するには「リボンの表示オプション」からか、各Tabの上で右クリックします。すると下の画像のように表示されますので、「リボンを折りたたむ」をクリックすればチェックが外れます。

ショートカットキー
ショートカットキー:『Ctrl』と『F1」キーでも可能です。
こちらも「リボン右下の起動ツールから」と同じでTabは表示されます。解除方法は同じです。
MAC版でリボンの内容を隠す
次にMAC版ですが、こちらはWindows版より簡単です。
各Tabの上でクリックするだけです。下の画像では<ホーム>Tabをクリックすると、リボンの内容が隠れました。


元の状態に戻すには、再度<ホーム>Tabをクリックするだけです。
この記事でエクセルのリボンの表示・見出しを固定・境界線を非表示にする疑問を解消するのまとめ
いかがでしたでしょうか。以上がエクセルでリボン・見出し・境界線に関する疑問を解消するやり方でした。復習しましょう。
境界線を見えなくするやり方は3つありました。おすすめは表示Tabからです。
見出しを隠すやり方はウィンドウ枠の固定からでした。
リボンを隠すやり方ですが、Windows版の方法は3つ、MAC版はTabをクリックです。
これだけ覚えらばもうエクセルのリボン・見出し・境界線のことで悩むことはありません。
画面が窮屈に感じたら、活用してください。