
エクセルで日付を入力した時に曜日も表示することはできないのかな?
いつも日付が西暦で表示されるけど、和暦で表示することはできないのかな?
今回はこんな疑問に答えます。
エクセルで日付を表示するのは「Ctrl」+「;」でできますが、曜日は表示されません。自分で打ち込んでもいいのですが、エクセルにはもっと簡単に表示する機能があります。
また、初期設定では日付は西暦で表示されます。和暦で表示したい時もあると思います。
この記事で紹介する「曜日と和暦の表示方法」通りに行えば誰でも簡単に解決できます。
と言うのは、実際の方法をエクセルの画像と共にわかりやすく解説しているからです。
この記事では、エクセルの日付について簡単に解説し、そのあとに曜日と和暦を表示する方法を画像と共に解説します。
記事を読み終えれば、エクセルで日付に曜日をつけて表示する方法和暦を表示する方法は習得でき、エクセルの使い方の基本が身につきます。
エクセルの日付について
最初にエクセルで日付とは何かを理解しましょう。
皆さんは日付を表示するのにどのように入力していますか?ひょっとして、7月23日などとそのまま「月日」も入力していませんか。
エクセルで日付を入力するには「年月日」を打ち込む必要はありません。「/」(スラッシュ)で区切って入力するだけです。
例えば「7月23日」なら「7/23」と入力するだけです。
また、エクセルでは同じ「2020年8月1日」の日付でも、「2020/8/1」、「8/1」、「8月1日(土)」のようにいろいろな表示ができます。
年号で「令和2年8月1日」のように表示することもできます。このいろいろな表示方法をエクセルでは「表示形式」と言います。
今回の記事ではこの表示形式で日付に曜日をつけて表示する方法、和暦で表示する方法を解説します。
日付け入力の基本
- 年月日をスラッシュで区切って入力
- 「年」を入力せずに月日だけを入力した場合は、自動的に「今年」の日付としてデータが入力される
- 「年」を和暦で入力する場合の元号はアルファベット「R,H,S,T」で入力します。
和暦と西暦についても違いを理解しましょう。和暦とは、文字通り日本独自の紀年法なので、日本だけで使われる数え方です。和暦は年数の前に、元号を使って表現されます。いわゆる、「大正・昭和・平成・令和」です。
そして、西暦とはイエス・キリストが生まれた年の翌年を「西暦元年」としたもので、歴を表す方法の一つです。現代社会では広くなじみ深いこの紀年法は世界中で一番多く使われるものになっています。
西暦は「太陽歴」という方法で歴を数えてきましたが初めのうちの「ユリウス歴」から現在は「グリゴリオ歴」を使用しています。エクセルの日付を設定する項目で「グリゴリオ歴」という単語が出てきますので覚えておきましょう。
日付に曜日を付けて表示する方法(ユーザー定義から)
ここからエクセルで日付に曜日をつけて表示する方法になります。まずは、日付が入力されたセルを選択します。

次に、「セルの書式設定」画面を表示します。「セルの書式設定」画面の表示方法は下記になります。
セルの書式設定の開き方
- <ホーム>タブの「フォント」、「配置」、「数値」グループ右下の起動ツールをクリックする
- マウスの右クリック「セルの書式設定」から
- ショートカットキー:「Ctrl」+「 1 」キーから
1,<ホーム>タブの「フォント」、「配置」、「数値」グループ右下の起動ツールをクリックする

2,マウスの右クリック「セルの書式設定」から

3,ショートカットキー:「Ctrl」+「 1 」キーから

開いた「セルの書式設定」から、
A 「表示形式」タブを選択。
B 「分類」から「ユーザー定義」を選択。
C 「種類」に「yyyy"年"m"月"d"日"(aaa)」と入力。「"」はダブルクオーテーション
D 「OK」を押して完了です。

これで、曜日を表示することができました。数式バーには曜日は表示されていません。
セルの表示形式を変更しただけです。

「yyyy"年"m"月"d"日"(aaa)」についての補足説明。
「セルの書式設定」の種類に打ち込む「ggge"年"m"月"d"日"(aaa)」ですが、
「yyyy」は西暦を表します。「yy」と2つだと、西暦の下2桁を表す。
「g」 元号をアルファベット1文字で表す。(令和なら「R」、昭和なら「S」)
「gg」 元号を漢字一文字で表す。(令和なら「令」、昭和なら「昭」)
「ggg」 元号をフルネームで表す。(「昭和」、「令和」)
「e」 和暦の年の1桁を表す。「ee」ですと2桁。
「m」 月の1桁を表す。(3月なら「3」)「mm」なら2桁。「mmmm」でJanuaryなどのフルネーム。
「d」 日の1桁を表します。(5日なら「5」) 「dd」なら2桁。
「aaa」 曜日を1文字で表す。(月曜日は「月」)「aaaa」はMondayなどのフルネーム。
「月」、「日」などの文字列は「""」ダブルクオーテーションで囲んで指定します。
日付を和暦で表示する方法。
次に日付を西暦ではなく和暦で表示する方法になります。方法は2つあります。
和暦の表示
- 「セルの書式設定」の「日付」から
- 「セルの書式設定」の「ユーザー定義」から
和暦で表示する方法
まず、日付が入力されているセルを選択します。次に「セルの書式設定」ダイアログボックスを表示します。表示された「セルの書式設定」ダイアログボックスから、
A:「表示形式」タブを選択。
B:「分類」から「日付」を選択。
C:「カレンダーの種類」から「和暦」を選択。
D:「種類」から和暦の表示を選択。

これで和暦で表示できました。数式バーには西暦で表示されています。

ユーザー定義から表示する方法
和暦で表示する方法1つ目の「分類」から「ユーザー定義」を選択します。「種類」に書式を設定します。リストから選んでもいいですし、実際に入力しても可能です。

「令和」表示設定について
先ほどのユーザー定義の設定の種類の中に「[$-ja-JP]」とありましたが、これが「令和」を表します。ただ注意が必要です。エクセルのバージョンによって違います。
Excel2013では、「[$-411]」になります。Excel2016以降・Office365の場合は、「[$-ja-JP]」になります。
元年表示ができるようになりました
Excel2019から元年表示ができるようになりました。
先ほどの画像のE番号の「1年を元年と表示する」にチェックを入れれば文字通り元年表示が可能です。
令和が表示されない方
和暦が表示されない方は、以下の理由が考えられます。
令和が表示されない
- OSのアップデートが最新でない
- OSのサポート対象外でアップデートしても反映されない
- Officeのアップデータが最新でない
- Officeがサポート対象外でアップデートしても反映されない
ユーザー定義のaaaって何?エクセルの表示形式で 曜日と和暦の表示方法を理解するのまとめ
いかがでしたでしょうか?日付に曜日も表示できれば、書類の管理も楽になります。復習します。
日付け入力の基本
- 年月日をスラッシュで区切って入力
- 「年」を入力せずに月日だけを入力した場合は、自動的に「今年」の日付としてデータが入力される
- 「年」を和暦で入力する場合の元号はアルファベット「R,H,S,T」で入力します。
和暦の表示
- 「セルの書式設定」の「日付」から
- 「セルの書式設定」の「ユーザー定義」から
日付に曜日を付けて表示するのも和暦で表示するのも、「セルの書式設定」からです。
これだけ覚えればもう、エクセルで日付に曜日を表示する方法で悩むことはありません。
エクセルの使い方の基本が身につきます。