
エクセルを複数人で編集するのに、他の人にコメントを残すことはできないのかな?
条件書式や数式を入力したセルに、今度開いた時でもわかるように、自分へのメモを残すことはできないのかな?
エクセルにはコメントもメモもどちらもあることは知ってるけど、どちらを使えば良いいのかな?
コメント印刷、メモ印刷はどうやってするのかな?
上記のような悩みを抱えている方は結構いるのではないでしょうか。
エクセルを複数人で編集している時などに注意書きや補足説明をしたいと思ったことありますよね。「オートシェイプ」でもできますが印刷時にじゃまになります。
でもどんな場合にコメントとメモを使い分けたらいいのでしょう?こんな時は「セルにコメント・メモを付ける」方法が役に立ちます。
この記事で紹介する「エクセルでコメント・メモを残す方法」を読めばどちらを使用すればいいか一目瞭然です。
その理由は、コメント・メモについての方法を画像と一緒に明快に明示しているからです。
この記事では、エクセルのメモとコメントについて簡単に説明し、その後にコメント・メモを付ける方法を紹介します。
記事を読み終えれば、エクセルでコメント・メモの違いは理解でき、必要な場面で使い分けができます。
それでは順番に解説します。
メモとコメントの違い
メモとコメントの違いがわかりますでしょうか?まずはエクセルにおいてメモとコメントの違いを理解しましょう。
Office365のExcelでコメント機能がアップデートされました。これまで「コメント」だった機能が「メモ」に名称変更され、新たな「コメント」としてスレッド機能が追加されました。
メモとコメントの違いを理解することで、使用目的が明確になります。
機能 | メモ | コメント |
---|---|---|
スレッド | なし | あり |
書式設定 | あり | なし |
表示・非表示切り替え | あり | あり |
用途 | 注釈・メモ | 複数人で編集 |
メモが文字通り自分への覚え書きに対して、コメントはスレッド機能が追加されたことで複数人でやり取りする時の情報交換に適しているのが大きな違いです。
コメント機能ー基本編
メモとコメントの違いがわかったところで、今度は何ができるかみましょう。最初にコメント機能からです。
コメント機能
- 新しいコメント
- 削除
- 前のコメント
- 次のコメント
- コメントの表示
- コメントの印刷

新しいコメントを挿入する
基本の基本、新しくコメントをつける方法は3つあります。
コメントをつける方法
- <校閲>タブの「新しいコメント」から
- 右クリックの「新しいコメント」から
- ショートカットキー:「Ctrl」+「Shift」+「F2」キー
<校閲>タブの「新しいコメント」から
コメントを付けたいセルを選択後に、<校閲>タブの「新しいコメント」ボタンをクリックします。

右クリックの「コメントの挿入」から
マウスを右クリックして「新しいコメント」からでも可能です。ほんとに右クリックは便利です。

ショートカットキー:「Ctrl」+「Shift」+「F2」キー から
ショートカットキーの「Ctrl」+「Shift」+「F2」キー でもできます。

コメントの見た目は上記画像のようになります。赤く塗りつぶしてある箇所には自分の名前が表示されます。
コメントが挿入されているセルは右上に紫のマークが付きます。メモは赤いマークですので見分けが付きます。「会話を始める」の欄に直接コメントを入力します。メールのようなマークをクリックすれば「投稿」したことになり、他のユーザーがこのコメントに対して返信できるようになります。
エクセルのワークシート上の画面でチャットをするようなものです。
コメントの削除
コメントの削除方法は2つです。
コメントの削除
- <校閲>タブの「コメント」グループの「削除」から
- マウスの右クリック「コメントの削除」から
今のところショートカットキーではできないようです。
前のコメント・次のコメント
複数のコメントがある時に「前のコメント」、「次のコメント」でコメント間を行き来して表示できます。
コメントの表示
コメントの表示ですが、メモと違います。スレッド化されるためエクセルの右側に一覧として表示されます。

コメント印刷
コメントも印刷できますが、ワークシート上に表示しての印刷はできません。
<ページレイアウト>タブの「ページ設定」グループで右側のポップアップをクリックします。

表示された「ページ設定画面」から「シート」タブをクリック、「コメントとメモ」の欄で「シートの末尾」を選択。

プレビュー画面で確認できます。

コメントだけを印刷できないのが難点です。メモも印刷されてしまいます。
コメントの書式設定について
メモでは書式設定を変更することが可能でしたが、コメントでは今のところできません。アップデートされるのを待つしかありません。
メモ機能
次にメモ機能についてになります。まずはメモ機能でできることです。
メモ機能
- メモの追加
- メモの編集
- メモ間の移動
- メモの表示・非表示
- コメントに変換
- メモ(コメント)の書式設定
- メモの印刷
ほとんどがコメント機能と同じになります。違うのは「コメントに変換」ぐらいです。
1.メモを追加する
メモをつける方法は3つあります。
メモを追加
- <校閲>タブの「メモ」から
- 右クリックの「新しいメモ」から
- ショートカットキー:「Shift」+「F2」キーから
<校閲>タブの「メモ」から
メモを残したいセルを選択後、リボンの<校閲>タブの「メモ」ボタンをクリックします。

表示されたリストから「新しいメモ」を選択します。

すると四角い黄色の枠が表示されますので、そこにメモ書きします。

右クリックの「新しいメモ」から
右クリックからも可能です。「新しいメモ」をクリックするだけです。

ショートカットキー:「Ctrl」+「F2」キーから
ショートカットキーでもできます。「Ctrl」+「F2」キー。これが一番早いです。
2.メモの編集
メモがついているセルは右上に赤い三角のマークがつきます。

再度編集したい時は「メモの編集」から可能です。
メモの大きさを変更することもできます。メモの周りの白色の四角をドラッグするだけです。


3.メモ間の移動
複数のメモを移動するには「前のメモ」、「次のメモ」をクリックです。
4.メモの表示・非表示
メモは入力して確定すると見えなくなります。マウスポインターを赤い三角印に合わせれば表示されますが、常に表示しておくには「メモの表示/再表示」をクリックしておきましょう。
「すべてのメモを表示」から複数のメモを全部表示することも可能です。
5.コメントに変換
メモはコメントとは違いスレッド化されませんので、ただの覚え書きになります。ですので、スレッド化したい時は「コメントに変換」を選択しましょう。
6.メモ(コメント)の書式設定
初期設定ではメモの文字色は黒色ですが、メモを編集中に右クリックし「コメントの書式設定」から書式を変更することもできます。


以前のExcelではメモの背景の色も変更できましたが、Office365ではできません。黄色のみです。
7.メモ印刷
メモを印刷するには「ページ設定」を変更しなければいけません。<ページレイアウト>タブの「ページ設定」右下にある起動ツールをクリックします。
表示された「ページ設定」ダイアログツールから「シート」タブの「コメントとメモ」の欄をクリックします。ここから印刷するメモを選ぶことができます。

「シートの末尾」を選ぶと、メモの表示・非表示に関わらず、すべてのメモが最後のページに一覧として印刷されます。
「印刷プレビュー」から確認できます。セル番地も印刷されます。

また「画面表示イメージ」を選ぶと、画面に表示されている状態と同じように印刷されます。

エクセルでコメント印刷、メモ印刷できない、そんな疑問でお悩みならこの記事で解決のまとめ
以上がエクセルのメモとコメント機能でした。エクエルでメモとコメントの違いは、スレッド化、書式設定ができない、表示・非表示の切り替えができるでした。
コメントの機能は、
コメント機能
- 新しいコメント
- 削除
- 前のコメント
- 次のコメント
- コメントの表示
- コメントの印刷
コメントを挿入するには、
コメントをつける方法
- <校閲>タブの「新しいコメント」から
- 右クリックの「新しいコメント」から
- ショートカットキー:「Ctrl」+「Shift」+「F2」キー
メモ機能は、
メモ機能
- メモの追加
- メモの編集
- メモ間の移動
- メモの表示・非表示
- コメントに変換
- メモ(コメント)の書式設定
- メモの印刷
メモの追加方法は3つありました。
メモを追加
- <校閲>タブの「メモ」から
- 右クリックの「新しいメモ」から
- ショートカットキー:「Shift」+「F2」キーから
これだけ覚えればもうエクセルのコメント機能で悩むことはありません。エクセルの使い方の基本が身につきます。
複数人で作業する時はコメントの機能を使うと大変便利です。