
エクセルで資料を作成する時、連続した番号や日付を入力するケースはよくあるけど、簡単に入力することはできないかな?
なんでオートフィルできないのだろう?
同じ数字になるのはなんでだろう?
今回はこんな疑問に答えます。
エクセル では連続した番号や日付を簡単に入力する方法として、「オートフィル」という機能があります。
この記事で紹介する「連続データを入力する簡単な方法」通りに行えば誰でも簡単に解決できます。
なぜならば、実際の方法をエクセルの画像と共にわかりやすく解説しているからです。
この記事では、オートフィルの基本について解説し、そのあとに連続データを入力する方法を説明します。
記事を読み終えれば、エクセルで連続データを入力する方法はマスターでき、エクセルの使い方の基本が身につきます。
オートフィル機能とは何?なんでできない?
オートフィルとはなんでしょう。
オートフィルとは?
「オートフィル」とは、セルのデータをもとにして、同じデータや連続するデータをマウスのドラッグやダブルクリック操作で自動的に入力する機能です。
オートフィルのポイント
連続データを簡単に入力できる「オートフィル」を使うときに大切なポイントは3つ!
オートフィルのポイント
- 連続データの先頭を、セルに入力しておく
- 連続データの先頭となるセルを選択すること
- 選択したセルの右下に表示される「黒い十字」の形をドラッグ、またはダブルクリックすること
オートフィルでは、セルの右下スミにある「■」(フィルハンドル)と「マウスポインター」を合わせた時に変わる「+」マークの3点が重要になります。


この3点だけ覚えればあとは簡単です。オートフィルができない方はこの基本がわかってないことが多いです。
オートフィル設定機能の使い方
オートフィル機能の使い方ですが、2つに分かれます。
オートフィルの使い方
- オートフィルで同じデータをコピーする(同じ数字になる)
- オートフィルで連続するデータを入力する(同じ数字にならない)
「コピー」の仕方(同じ数字にする)
選択したセルの右下四角のマークに(「■」)マウスポインターを合わせ「+」マークになったらマウスの左ボタンを押しながらドラッグするだけです。

画像では数字の「100」をコピーしました。

連番の入力の仕方、「Ctrl」キーを押しながら。
今度は数字の「1」のコピーを「Ctrl」キーを押しながらドラッグすると、1ずつ増える連番になります。(MACですと「alt」キーです。)

連番の場合、マウスポインターの「+」の右上にさらに小さな「+」マークが表示されます。
ダブルクリックでもできます。
隣の列にデータが入力されていれば、ダブルクリックだけでできます。最初の数値と2番目の数値を入力して2つのセルを選択後、「+」マークをダブルクリックです。
最初の数値だけを入力してダブルクリックすると「コピー」になりますので同じ数字になります。

A2とA3セルを選択後、「+」マークをダブルクリックしたのが下の画像になります。

キーボードで入力することなく、「6」までの連番を入力できました。
「文字列+数値」でも可能です。
こちらはドラッグするだけです。「Ctrl」キーを押さなくても連番になります。(コピーではない)

コピーの場合は「Ctrl」キーを押しながらです。数値の場合とは逆になります。

日付でもできます。
こちらも数値とは逆になります。ドラッグで連続する日付。

「Ctrl」キーを押しながらでコピーです。

月単位でもできます。
選択したセルの「■」にマウスポインターを合わせ、右ボタンでドラッグするとメニューが開きます。

ここで、「日単位」、「週日単位」、「月単位」、「年単位」などが選べます。
この機能は、マウスの左ボタンでドラッグした後でも使えます。「オートフィルオプション」マークが出ている時にクリックです。

独自のリストを設定する方法
エクセルの初期設定で登録してある連続データ以外の連続データを登録する方法です。
例えば、担当者一覧を登録したり、外注先の会社名の一覧を登録しておいてすぐに呼び出したりできます。
ユーザー設定リストを開く
今回はこちらの担当者の名前の一覧を登録します。

<ファイル>タブの「オプション」から「Excelのオプション」を表示します。


表示された、「Excelのオプション」の「詳細設定」を選択して、「全般」グループの「ユーザー設定リストの編集」をクリックします。

こちらから、並べ替えや連続データ入力設定で使用するリストを作成できます。

ユーザー設定リストの設定方法
「リストの取り込み元範囲」欄にカーソルを表示して、リストにする範囲をマウスでドラッグして選択します。

「リストの項目」に直接入力することも可能です。この場合は「追加」をクリックしなければいけません。「インポート」をクリックします。
「リストの項目」欄に選択したデータがリストとして登録されます。最後に「OK」を押して完了です。

これで登録したデータがオートフィルで入力できます。最初の項目を入力してオートフィルすると、登録した項目順で連続データが入力できます。

連続データのプラスする値を指定する方法。
エクセルのオートフィル機能で、「1000」とか「30000」などの連続データの数値をマウス操作だけでするのは大変です。また「10」、「25」といった一定の間隔で増える数値を入力したい時もあります。そんなプラスする値を指定する方法を紹介します。
大きな数値を指定したい時
今回は「1から100まで」の連続データをオートフィルで入力します。まず「1」を入力したセルを選択し、<ホーム>タブの「フィル」をクリックして「連続データの作成」を選択します。

表示された「連続データ」ダイアログボックスで、
「範囲」を「列」、
「種類」を「加算」(Windows版)、「線形」(Mac版)
「増加分」を「1」、「停止値」を「100」として「OK」をクリックします。

すると1から100までの連続データベースが簡単に入力できます。

一定の間隔で増加する連続データを入力する場合
次に、一定間隔で増減するデータの入力ですが、基本は大きな値を入力する場合と同じです。今回は1から30ずつ増加する連続データを入力します。
ここからは、<ホーム>タブの「フィル」をクリックして「連続データの作成」を選択します。
表示された「連続データ」ダイアログボックスで、
「範囲」を「列、
「種類」を「加算」(Windows版)、「線形」(Mac版)
「増加分」を「30」、「停止値」を「300」として「Ok」をクリックします。

これで1から30の間隔で増える300までのデータの入力ができました。

この方法は右クリックからでも可能です。フィルハンドルが「+」の状態の時に、右ボタンを押しながらドラッグすると連続データの作成を選択できるようになります。

エクセルでオートフィルできない 、同じ数字になる、そんな方のために設定方法を解説のまとめ
いかがでしたでしょうか。以上がエクセルで連続データを入力する方法でした。
これだけ覚えればもう、エクセルで連続データの入力で悩むことはありません。エクセルの使い方の基本が身につきます。
今日ご紹介した方法を覚えれば劇的にエクセル操作が楽になります。